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駒とチェス盤

葦原大介先生作「ワールドトリガー」のファンです。基本的にTwitterで作品考察やキャラ萌えについて語っています。

仮説「迅悠一の父親は空閑有吾である」

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仮説「迅悠一の父親は空閑有吾である」

以下の考察は、2016年6月5日に行われたワートリ考察オフにて、トモリが発表したものを記憶を元にざっくり再現したものです。



(凄く緊張している、などと話した後で)

「えー、今から話すことは、ちょっと結論から入ってしまった面が多々ある話なんですけれども、仮説として聞いていただければと思います。」

「これは、なんで迅さんが、遊真が玉狛に入る前から遊真に肩入れしてるのかなって考えていて辿り着いた結論なんですけど。未来を変えるキーパーソンっていうのは、修で。『メガネくん』だから、遊真は違う理由かなって思いまして。」

「まず、こちらをご覧ください。」(ホワイトボードに貼ってあるA3用紙をめくる)




「これが私の仮説です。空閑有吾が、迅悠一の父親で! 遊真は、有吾さんに拾われた子である! と!」

「まず、遊真と有吾さんが血が繋がっていない、という点から考えていきます。」

(ホワイトボードに貼ってある紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(3)」2013_集英社_29頁より引用

「ここをご覧ください。『たしかおれが11のときに親父が死んだ』『た し か おれがじゅういちのとき』4〜5歳の幼児ならともかく、11歳の子が、父親が死んだという重大なことに対して、自分が何歳の時のことだったか曖昧なんてあるでしょうか。遊真バカじゃないはずですし」

「これはですね。つまり、遊真は自分の年齢が曖昧だと。誕生日を知らないってことだと思うんですね。近界に誕生日という習慣がないのかもしれませんが、ヒュースとか載ってなかったですし。でも有吾さんが教えると思うんですよね。つまり、拾われた子だから、誕生日がわからない。BBFでの(※補足。遊真の誕生日についての回答)は、ファンに対して葦原先生がサービスしてくれたのだと私は解釈してます。」

(ホワイトボードの紙をめくる)

「問題は、有吾さんがいつ近界に行ったかなんですよね。上層部は、少なくとも有吾さんの息子に会ったことがなさそうな反応でしたし、それに生まれたばかりの子を連れて近界に行くのは、さすがに無いと思うんですよね。」

「で、もし有吾さんが近界に行ったのが15年より最近なら、遊真の年齢を聞くだけで、実の子どもじゃないって分かるんですね。遊真は、親父がいつから近界に来てたのか知らないかもしれない。それで、上層部への報告の時点では、有吾さんがいつ近界に行ったかと、遊真の年齢を知ってるのは迅さんだけなんですね。」

(ホワイトボードの紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(3)」2013_集英社_101頁より引用

「えー、遊真が、有吾さんの実の息子でない場合、この辺わかりやすいんですよね。『なんで親父はおれを助けて死んだんだ』ってやつが。拾われた子だと、どうしてもそう考えてしまうってありそうと思うんですよね。レプリカのことなど考えても、有吾さんから愛情を受けずに育ったって訳でもないと思いますし。」

「それでここの、『自分が損しても他人の世話を焼くところ』とか『困ってる人は見過ごせない性質なのか』なんですけど、これはライモンド達を助けたことを指してるとも思えるんですが、これ、遊真を拾ったことを言っている可能性もあるなって思うんですよね。」

(ホワイトボードの紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(9)」2015_集英社_160頁より引用

「で、次。ここ、『親父に鍛えられた6年間』『親父が死んでからの3年間』なんですけど、足して9年で、つまり遊真が5〜6歳の頃から鍛えられ始めたってことになるんですよね。でも近界の状況を考えると、ちょっと遅いんじゃないかなって。少しずつ教えたっていいじゃないですか。なんで区切りがハッキリしてるのかなって。日本の空手教室でも4歳から入れたりしますし。だから、つまり5〜6歳の頃に遊真は有吾さんに拾われたんじゃないかなーって思うんですね。」


「では次、迅さんの方からも考えていきます。」

「迅さんのこと、『悠一』って呼ぶ人がいませんよね。単に迅さんって呼びやすいからって理由なのかもしれないですけど、一人も悠一って呼ばない! もしいたら教えてください。」

「もしかしたらそれは、迅さんが、『迅って呼んでくれ』って言ってるんじゃないかなって。父親につけられた名前で呼ばれたくないって思ってるのかもしれないなって。お母さんがネイバーに殺された時、もしかしたら『親父がいれば母さんは死ななかったのに』と恨んだりとか、もしかしたらあったかもって」

(ホワイトボードの紙をめくる)

葦原大介「ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILE」2016_集英社_341頁より引用

「みなさん、こちら思い出してください。実力派エリート迅ですが、この時の迅さんの名前が『遊一』。遊ぶって漢字が使われてるんですね。最初は私、主人公に遊ぶって漢字を使いたかったのかなとか思ってたんですけど……。」

「全キャラそうとはもちろん限らないんですけど、葦原先生って、名付けた親のことを考えてつけるって仰ってたじゃないですか。つまり、名付けた人(キャラ)が同じだから、こういうことが起きたのかなって。ゆうご、ゆうま、ゆういち。」

「と言っても『ゆう』というのは名前でよく使われますし、BBFを見てみても『ゆうなんとか君』は何人かいたので、たまたまかもしれないですけれども。」

「あとこれはこじつけ度が大変上がるんですが、私は、空閑有吾と最上宗一を合わせて悠一になった可能性もある、とすら考えてます! さすがにないかなとは思うんですけど、可能性として!」

「それでですね。ちなみに、三雲隊の名前が空つながりだって言われてますけど。三雲、雨取、空閑。三雲隊ってくくりで考えると、宇佐美先輩が厳しいんですね。宇宙の宇かもですが。それにヒュースが入るとしたら、空はまずないんですよね。ですが、ここで、もし迅さんが元『空閑悠一』だったとしたら。主人公四人の名前が空つながりっていう法則になります!」

(ホワイトボードの紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(3)」2013_集英社_121頁より引用

「こちらをご覧ください。『おれの弟と妹なんだ』 迅さんのジョークですけど、カバー下とかで散々ジョークがジョークじゃなかったことがある葦原先生なので、もしかしたらこれも前振りかもしれないです。この時遊真は、『迅さんの顔を見ていなかったのでウソかどうか判定できなかった』か、『一部本当だと気づいたけど、スルーしたか気づかなかったフリをしたか』だと思うんですね。遊真の(驚いた)反応、描かれてませんし。」

(ホワイトボードの紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(3)」2013_集英社_122頁より引用

(ホワイトボードの紙をめくる)
葦原大介「ワールドトリガー(3)」2013_集英社_67頁より引用

「で、ここなんですけれども。読んだ時、『なんで修じゃなくて迅さんが聞くねん』って思いませんでした? 私は思いました!! 今でこそ、主人公は四人って言われてますけど、修は視点キャラですし、3巻の時点で一番仲が良いの、修ですよね。なのになんで迅さんが遊真の過去の話を最初に聞いて、修はレプリカごしやねん、って思いませんでした!? ボーダーに報告しなきゃいけないって理由はあるかもしれませんけど、でも!」

「でも、もし迅さんの父親が有吾さんなら、そりゃ一番に聞きますよねー! それに、『おまえと 親 父 さ ん の 話』ですし。」

「で、なんで遊真も迅さんも本当のことを言わないのかって話なんですけれども。遊真は、ただでさえ近界民として肩身が狭いのに、『拾って世話してくれてた人がおれのせいで死んじゃったよ』なんて言えないと思うんですね。少なくとも有利にはならないですよね。なので、わざわざ言うことではないかなって。それに、親父を蘇らせるって、今も考えてるのかは分からないですけど、もしそれを考えてるなら、実の父親ってことにしておいた方が都合がいいんじゃないかなって思うんですよね。」

「で、迅さんは、そりゃ言えるわけないですよね〜。『おまえの親父さん、実はおれの父親でもあるんだよ〜』なんて、言えるわけないですよね〜。遊真、『えっ、誰かのお父さんでもあった人がおれのせいで死んじゃったんだ』ってなりますよね。負い目が増えますよね。言えないですよ〜。」

「なので、迅さんは、もしかしたらある意味たった一人残った家族である遊真を、黙って見守ってるんじゃないかなって。そんな風に考えています。おわり。」




読んでくださった方、お疲れ様でした。記憶のままの話し言葉で書いたので、大変読みづらかったと思います。すみません。
この後、質問やご意見をいくつか頂きまして、「遊真が有吾さんの実の子」については、「やっぱり実の子かも」とも思ったりしました。
また、BBFでの質問回答の「レプリカが作成された時期」から、「遊真が生まれてからレプリカは作られたとあるので、遊真が生まれた時に有吾さんはいたのでは」というご指摘を頂き、私は「遊真は有吾さんの知り合いの子で、技術者としてレプリカを作ってあげて、知り合いの子だからこそ拾ったのかもしれない」などと答えたのですが、別の方から「ネタバレになるから、質問文をそのまま返したのではないか(「生まれてから=生まれた直後」とは限らない)」とフォローを頂いたので、「それだ!」と今は思っています。


ちなみに、文中では「ホワイトボードの紙をめくる」と書きましたが、実際は毎回、司会の一々さんに手伝って頂きました。ありがとうございました。
文章として書くと長く感じますが、話しているとあっという間でした。発表は緊張しましたが、考察オフ超楽しかったです。参加者の皆様ありがとうございました!!





2016.06.09 超個人的な追記

鍵垢のツイート履歴を読んでいて思い出したのですが、「遊真は拾われた子」と「迅さんの父親は有吾さん」の説は、とある方とTwitterでお話ししている最中に出てきた話でした。
「いずれまとめてブログとかにUPしますね!その時はお名前出していいですか?」とお聞きして許可も頂いたのですが、それが2015年4月(ワートリ100話目)の頃の話で、しかも現在Twitterにいらっしゃらない方でして。
なので、「私だけでは考えつきませんでした。」ということだけ書かせて頂きます。あの時の某さん、ありがとうございました。これ読んで頂きたかったー!

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